ダンジョンズ&ドラゴンズの次作は売り込みが難航していたが、ライアン・レイノルズ登場で状況一変

2026年8月10日

パラマウントの「ダンジョンズ&ドラゴンズ」映画は興行成績の面では成功とは言えなかったが、才能あふれる監督・脚本家のジョナサン・ゴールドスタインとジョン・フランシス・ダリーによる映画としては大いに楽しめる作品だった。3年を経て彼らの最新作が完成し、彼らによればこの企画を立ち上げるうえで大きな役割を果たしたのはDeadpoolのスター、ライアン・レイノルズの存在だったという。

シネマブレンドはサンディエゴ・コミックコンで、作家・監督のデュオに話を聞く機会を得た。そこでゴールドスタインとダリーに、Apple TV向け映画「Mayday」がどのように生まれたのかを語ってもらった。ダリーは次のように話す。

「『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のポストプロダクションを進めている最中、編集をしながらその話題を口にしていたのを覚えています。編集自体は長い工程でした。我々にはアイデアがありましたが、現代でIPが主導する時代に、ソ連時代を舞台にしたアクション・コメディを作るのはおそらく難しいだろうとも感じていました。そこでライアン・レイノルズと彼の会社とミーティングを行い、アイデアを売り込むと、彼らはそれを気に入り、実現したいと言ってくれました。」

『Mayday』はすでに「トップガンとミザリーの出会い」と表現されることが多い。1980年代の米空軍パイロットがロシアの荒野に不時着し、米国文化に憧れる元KGBエージェントに救われ、やがて二人は友情を育んでいくという設定だ。ダリーが語るには、単独のアイデアとして売れるかどうか確信が持てなかったが、レイノルズが参加することで現実味が増したという。さらに共演には常に第一候補として挙がっていたケン・ブレナガンが「Yes」と返答してくれたことで喜びが倍増し、二人の演技力の高さと、レイノルズとブレナガンという意外性の組み合わせが生み出す相乗効果を非常に楽しみにしていたとのことだ。

ダリーとゴールドスタインは、これまでの作品の枠を超えて観客の期待を裏切ることが多い作風で知られている。彼らは『スパイダーマン:ホームカミング』を従来のマーベル映画とは違うタイプへと導き、『ゲーム・ナイト』を新鮮な群像コメディへと変え、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を特に機知に富んだポップコーン・アドベンチャーへと仕上げた。『Mayday』も例外ではない。表面上はアクション・コメディの印象をもつが、実際には観客が予想する以上に心温まる要素が多く盛り込まれている。レイノルズとブレナガンという組み合わせは前例のない組み合わせであり、二人を主役に据えた2人芝居のような形式がうまく機能する理由のひとつでもある。

この映画を観た筆者としても、視点が一方向へ向かうと思いきや別の方向へ展開した瞬間があった。ライアン・レイノルズの長年の映画スターとしてのキャリアを踏まえれば、彼にとってもこの作品は良い転機となるはずだと感じた。ダリーはさらに次のように補足する。

「我々はこれを、ある意味ミザリーのコメディ版のようだ、あるいは少なくとも最初はそう見える、と言い続けてきました。そして最終的には、80年代の二人芝居型の友情コメディのテイストへと発展していくのです。子供の頃に観て影響を受けた映画の多くは、無理やり一緒にされる“ odd couple” の組み合わせでした。Planes, Trains and Automobiles、Midnight Run、48 Hoursといった作品が好きで、それらを現代的にどう再解釈し、費用対効果の高い舞台設定に落とし込めるかを考えました。冷戦時代という設定は、アメリカの英雄と恐ろしいと感じるKGBの工作員という対比を活かすには絶好の機会だと感じたのです。」

このような発想は多くの観客にとって手本となる参考映画群として語られる。観客は下にある「Mayday」予告編を参照して作品の雰囲気をつかむことができる。

MaydayはApple TVの購読者向け2026年公開作品としてスケジュールに載っている。配信開始は9月4日を予定している。ところで、ゴールドスタインとダリーは現在、次の『スタートレック』映画の脚本を執筆中であり、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の続編も手掛けているうえ、アクション/スリラー映画『Renegades』の監督も務めている。

彼らには常識にとらわれないアイデアがある一方で、それを実現可能な形へと練り上げる力を常に備えており、今後の活躍を引き続き見守りたいと筆者は感じている。

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